第4回 研修会報告

ゲートキーパーネットとやま 第4回 研修会

 令和7年11月29日(土)13時30分 サンフォルテ304号室

 講演「さまざまな生きづらさ」―どのようによりそうかー

 講師:一般社団法人なかのま代表 宮田 隼氏

 

 宮田氏は、自分の家とまでは言えなくても、結構話が分かる親戚の家くらいの場所になれればと『コミュニティハウスひとのま』という名前で一軒家を借りて「誰でも来ていいよ」という活動をしておられ、その実際についてのお話があった。不登校、ひきこもり、生活困窮者、刑務所からの出所者、DV被害者など社会問題として取り上げられがちな人たちと「お友達」の感覚で気を使わないやりとりをしながら、関係性を作っていること、また、その中で支援をしているという感覚ではなく、行き場のない人たちの居場所を作る、つまり、きっかけ作りをすることの意味や、無理のない支援をしていくという活動の具体例が数多く話された。そこでは、レッテルを張られた自分ではなく一人の人間として安心してその場にいられる心地よさが提供されていることが伺えた。

講演後のグーループディスカッションでは、孤独の中で生きている人にどのように寄り添っていくかということや、「レッテル」をはるのではなく、人としてかかわっていくということとは、またその大切さなどについての意見が発表された。

                                                 (文責:岩城)